細菌とウイルスの違いと感染症予防

和歌山市小雑賀の岩端歯科医院です。

こんにちは。昨年末からインフルエンザが猛威を振るっています。冬はさまざまな感染症が流行る季節ですが、「感染症」といっても、原因が「細菌」や「ウイルス」によるものがあります。何となくは知っていても、どのような違いがあるのかよくわからないという方が多いのではないでしょうか。

 

◆「細菌」…抗生剤が効く

細菌とは、地球上で数千種類確認されている単細胞生物です。栄養源があれば自分と同じ細菌を増殖させて増えていきます。人間や動物の体でも皮膚や気道、口腔内、尿路、消化管等、体内外にも存在しており、多くの場合は特に何の害を起こすこともありません。

ですが、病気を引き起こすいわゆる「病原菌」になるものもあります。細菌が原因の病気で一般的に知られるものとしては

・食中毒 ・結核 ・肺炎 ・膀胱炎 ・破傷風 ・百日咳 ・梅毒 ・腸チフス 等

があります。

 

◆「ウイルス」…抗生剤は効かない。抗ウイルス剤はまだ少数

一方ウイルスとは、細菌よりもさらに小さく、自分で細胞を持たないため、体内に入ると他の細胞の中に入り込み、その中で自分のコピーを作って増えていきます。ウイルスが原因の病気で一般的に知られるものとしては

・インフルエンザ ・新型コロナウイルス感染症 ・ノロウイルス感染症 ・ヘルペス

・はしか ・風疹 ・水ぼうそう ・おたふくかぜ ・肝炎 等

があります。

 

むし歯や歯周病は細菌によるものです。お口の中がヌルヌルした感じになることがありますが、これは「バイオフィルム」と呼ばれ、細菌ががっちりスクラムを組んだ状態で、その内側でむし歯や歯周病などの病原菌を増殖させてしまいます。特に歯周病菌が炎症を起こした歯肉から血管内に入ってしまうと糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞など、全身のさまざまな病気のリスクが高まります。普段の歯磨き(セルフケア)と、定期的な歯科医院での歯石取りなどの処置(プロケア)でバイオフィルムの害を最小限に抑えていきましょう。

 

インフルエンザや新型コロナウイルスなど、感染症予防の基本は「手洗い」「マスク着用」「咳エチケット」です。また、お部屋のこまめな換気や加湿も大切です。新型コロナウイルス感染症の流行期に取り組んでいたことを今一度確認して、感染症から自分や周囲の人を守りましょう。